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初めての育児のなか見つけた幸せ

30代半ば、初めての出産をこの年始に経験しました。

陣痛、出産は痛いと聞いていましたが、どう痛いのか具体的に想像できませんでしたが、経験してみて『痛いものは痛い』としか私も形容できず、何事も、自分の身をもって経験しないと本当にはわからないものだなと実感しています。

産後に入院した病院の看護師長さんが、出産を終えた直後の方の病室を回られて、「この世のものとは思えない痛みだったでしょう」と声をかけておられたのが印象的です。


出産の大変さ、我が子と対面で来た感動に浸るのもつかの間、すぐに三時間おきの授乳が待っているとは思いませんでした。

周囲で出産、育児をされた人はいましたが、どこか自分の身に起こらないと、話が頭に入ってこなかったのかもしれません。

出産の疲れと寝不足のなか授乳、退院後もその生活が続くのが育児という、どのお母さんも経てきたであろうことに直面し、親への感謝と尊敬が改めて生まれました。

我が子は不妊治療を経て、結婚十年目にして生まれた待望の子で、そのプレッシャーからか、『私がちゃんと育てなければ』『ちゃんとした育児をしなくては』という思いが強く常に神経が張り詰めていて、退院後ひどい不眠に悩まされ、授乳と授乳の間も眠ることが出来ず疲れが取れず、三週間で10キロもやせてしまいました。

最大限に疲れがたまり、我が子を泣きやまさないと、でも泣き止ます気力も体力もない、となったときに、ずっとこの、トイレも満足に行けず、自分の食事も子どもの顔色を伺い続けて味わうこともできない毎日が続くのか、と、なにも楽しめることがこの先なさそうだ、もう本当に死んでしまいたい、と、追い詰められたりもしました。


そんな時に救われたのが、子どもが寝ているときに何気なくipadで見た『ストロベリーショートケイクス』という邦画でした。

映画の主人公は四人の妙齢の女性で、皆幸せを求めながらも、心のどこかに葛藤や虚無感を抱えて日々を生きていて、うまくいかない日常や、うまくいっていると他の人間の目には映りながらも、自身は過食嘔吐を抱えて限界の精神で仕事していたり、リアルな、私と同い年位の女性たちの生きざまが描かれていました。

それを見ていて、幸せは自分が置かれた現状を、どう感じるかにかかっていると思いました。

新生児の育児は想像以上に大変でしたが、不妊治療を経て子どもを得られたことを想うと、こうして寝不足でも、苦労させてもらえている、お世話させてもらえていることに感謝の気持ちがわいてきました。

それから約一カ月、時々疲れがたまり憂鬱な気持ちに陥ったりもしますが、全ては自分の心次第と思って、日々子どもと向き合っています。



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