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赤外線の反射率が高い遮熱塗料

夏の太陽光が建物の中を熱くする原因は太陽光の57%を占める近赤外線です。熱の源となるこの近赤外線の侵入を防ぐことが、建物内部・室内の温度上昇を抑えることにつながります。遮熱塗料は、この赤外線の反射率の高い塗料です。

特に黒い色の顔料はもともと赤外線を吸収しやすく温度上昇につながりやすい傾向がありますが、最近では黒色でありながら赤外線の反射率が高い顔料も開発され、遮熱塗料に用いられています。

一般の住宅では、遮熱塗料を屋根などに用いることで、夏の室内の温度を抑え、エアコン等の冷房器具による電力消費も節約できる効果があります。このことは経済産業省の実験などでも示されています。

遮熱塗料の反射率の求め方は、JIS規格として決められています。これによって、メーカーが違っても客観的に遮熱塗料の効果を比較できることや、また消費者が広告などで効果を実際以上に大きく見積もらされるのを防ぐことが期待されます。

一方で、遮熱塗料はヒートアイランド現象の対策としても期待され、経済産業省がJIS規格に乗り出したきっかけもそれだったことが伺われます。

ヒートアイランド現象の原因としては、河川などの水面や緑地の減少で水分が地面や空気の熱を奪って蒸発するシステムが少なくなっていること、路面や建物のアスファルトやコンクリートが熱を溜めこむこと、自動車や建物からの排気熱の増大、そして、ビルの密集で風通しが悪くなっていることがあげられます。

遮熱塗料は、路面や建物が熱を溜めこむことを防ぐこと、および室温の上昇を抑え冷房器具からの排熱を少なくすることなどでヒートアイランド現象を抑制する効果が期待されます。


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